曾我蕭白(1730~81)

江戸時代の絵師。商家に生まれたが、10代の頃に父、母、兄を亡くし、20代後半には画業で身を立てる。毒々しい色、型破りな表現は、どの流派にも当てはまらない強烈な個性を放つ。伊勢地方を旅したときに残した作品は、いまでも三重県内の寺などに伝わっている。蕭白の作品を見るときは、その署名にも注目したい。ある作品には「明太祖皇帝十四世玄孫」、つまり自分が明の皇帝の末裔だという大胆な嘘が書かれている。数々の奇行のエピソードを残した蕭白の人柄を感じることができる。