若冲の雪

伊藤若冲(1716~1800)は18世紀に活躍した絵師。ほぼ独学で画風を確立し、大胆に動物などをデフォルメした水墨画や、当時のトップモード・中国の南蘋(なんぴん)派の画風を自己流にアレンジした着色の花鳥画などで知られる。その雪の表現は独特、というか異様。どろっとした液体のように描かれ、木の枝などに執拗にまとわりつく。《動植綵絵 雪中錦鶏図》《動植綵絵 芦雁図》(いずれも宮内庁三の丸尚蔵館蔵)や《雪中雄鶏図》(細見美術館蔵)などをチェックすれば一目瞭然だ。