旭玉山(1843~1923)

牙彫師(象牙の彫刻を手がける作家)。独学で彫刻の技術を身につける。医者の松本順のために、本物の骨を手本にした髑髏(どくろ)の根付を作って評判を呼び、玉山といえば髑髏のイメージができあがる。解剖学者のもとで人体骨格を研究し、医学的にも正確に作った。山下団長が「非常に複雑な象嵌もした」と言うように、木地に金属や象牙、鹿の骨など、さまざまな素材をはめ込んで模様を表した手箱などにも、才能を発揮している。現在、郡山市立美術館(福島県)で開催中の「超絶技巧!明治工芸の粋」(6月14日まで)で、この手の作品が展示されているので、ぜひご覧いただきたい。